喫茶店マスターの足利偏愛日記vol.4

私の住む街、足利市には愛してやまないものがある。
今回は、私が仲間たちと今どハマりしている「棍棒」について書きたいと思う。

※自作の棍棒
この書き出しに「棍棒?」と疑問を持った人は少なからずいると思う。
そもそも棍棒とは何かウィキペディアに聞いてみた。
棍棒とは、人が握り振り動かすのに適度な太さと長さを備えた丸い棒のこと。殴打用の武器として扱われることが多く、武器としては最も基本的な物の一つである。(Wikipedia参照)
そう。一般的な認識は武器なのだ。
ただ私や仲間たちの使い方は武器としてではない。
『棍棒飛ばし』というニュースポーツの一つの道具として使用する。
棍棒飛ばしとは、、、、。
むむむ。
言葉にすると難しいので、YouTubeで「棍棒飛ばし」と検索してみよう。
映像が出てくるぞ。見た方がはやい。

※画像だとこれだ。
棍棒飛ばしは木の種類や材質、木の乾燥状態、棍棒を扱う人間の能力によって飛距離が変わる。
奥が深いのだ。
また、棍棒飛ばしは伐倒した木々や剪定したものを材料にするため、山に入る必要がある。
そのため山がある地域じゃないと成立しないと私は思う。

※2025年1月にチームで最初の山入りをした時の写真
棍棒飛ばしの発祥は元々里山整備を行なっていた全日本棍棒協会の会長が里山整備するための道具として間伐材を用いて“棍棒のようなもの”を作ったのがきっかけとなり、棍棒展(棍棒を展示し販売する)や棍棒飛ばしといった競技を考案し、里山整備を行うための資金集めや、『里山整備→間伐材→棍棒→資金→里山整備』というような循環のシステムを考え出したのだ。
棍棒協会すげー。
過酷なイメージの林業も、棍棒を始めると素材採掘に行くためのワクワクな仕事に変わってしまうのだ。
そのような棍棒による楽しい循環を足利に持ち込めれば、里山整備や林業の新たな担い手も増えるのではないかと考える。
話が変わるが、足利は街と里山の距離感がちょうどいい。
自然を感じたくなればすぐに山に行ける。
街と自然のバランスがいいのも足利のいいところだ。

だからこそ街と里山のことを同じレベルで考えていかなければならないと思っている。
街の整備は本当にいるのか?ってほどに行われている時期もあるが、里山はなかなかそうはいかないのではないか。
私が知らないだけかもしれないが、そもそも里山に関しての情報が気軽に見つけられないような気がする。
だからこそ“棍棒”という道具を通して、足利の里山のこと、自然のことなどを発信し、里山に関心を持ってもらい新たな担い手などを発掘できたらと考えている。
棍棒で本気で遊び、地域のことも本気で考える。
一緒に街のこと里山のことを学び、本気で遊びませんか?
本気で遊ぶからこそ、そこから生まれてくるものはきっと有意義なものであると私は思います。
棍棒のように。。。
もちろん、本気で遊べば仲間もできるね。きっと。

自分には棍棒を通じてたくさんの仲間ができた。
みんなにもこの楽しさを共有したい。
この棍棒コミュニティの輪が、木の年輪のように少しずつ大きくなれるといいな。
そんな想いを抱きつつ、我々は棍棒を今日も殴打する。

ナイス棍棒。
【ギルド情報】
名/足利棍棒ギルド
拠点/①名草地区 ②喫茶と雑貨 八蔵
活動頻度/月1〜2
Instagramアカウント
【ライタープロフィール】

喫茶八蔵 店主(足利棍棒ギルド ギルド長)梁川健人
39歳 2児の父
楽しいこと、コーヒー、棍棒、ビール、映画、町中華大好き、街の駄菓子屋ファン
足利ミッドタウン商店会 イベント担当