【そうだ!山へ行こう!03】織姫山・両崖山編
足利の朝は、山からはじまる。
まだ街が眠っている午前4時。
織姫山・両崖山には、今日も歩き始める人たちがいます。
暑さを避けるため。
健康のため。
毎日の習慣として。
山へ来る理由は、人それぞれ。
毎朝の山には、いろいろな人たちがいます。
「50年、山登りを続ける70代」
登山歴50年。
「山に登り続けたい」と思って、織姫山に来るようになって10年。
雨の日は合羽を着て、毎日登っているそうです。
そんな方と私が山で初めて言葉を交わしたのは、まだお互いの顔もはっきり見えない暗い冬の朝でした。
「ときちゃんのお母さん?」
そう声をかけてもらいました。
なんと、息子がお世話になっている学童の指導員さん!
まさかこんなところでお会いするとは……と、びっくりしました(笑)。


「太田から通う78歳の先輩ランナー」
以前は、太田市にある金山を走っていたという78歳の大先輩ランナー。
転んで怪我をするようになったことと、「やんちゃな人たちがいるから」と(笑)、
織姫山へ来るようになったそうです。
早朝なら道路も空いていて来やすい。
そして織姫山は、道が整備されていて景色も良く、織姫神社もある。
「ちょっとした観光気分も味わえるんだよ」と教えてくれました。
今では毎朝のように織姫山へ。
お話を聞かせていただいた朝には、リンゴジュースまでご馳走してくださいました。
本当にお元気で、お話も上手。
私も、その年まで元気に走って、歩いて、楽しくおしゃべりできる人になりたい!

「年間300日。80代の大先輩」
「1日がもったいなくなるから、早朝に歩いている」
そんな言葉が印象に残っています。
20年前から両崖山に登り始め、10年前からは年間300日。
友人に誘われたことがきっかけで、最初は友人たちと一緒に両崖山まで登っていたそうです。
私が出会った頃には、「自分のペースで歩けるから」と、一人で両崖山を歩かれていました。
雨の日に、傘を差して登られているところにお会いしたこともあります。
最近は転ぶようになってきたからと、織姫山を歩いているそうです。
いつも私より早くスタートされているので、後ろから追いついて、
「おはようございます」
と挨拶するのが、すっかり恒例になっています(笑)。

「夫を亡くしたことをきっかけに始めた山歩き」
山歩きを始めたのは13年前。
旦那さんを亡くしたことがきっかけだったそうです。
今では毎日のように山へ。
仕事前の朝の時間に歩くと、1日を気持ちよく始められるから。
もともとは、お孫さんを遊ばせるために訪れた織姫山。
そこで歩いている人たちを見かけたことや、コレステロールが高かったことも、山歩きを始めるきっかけになったそうです。
そして、山を歩き始めて3か月でコレステロールが下がったという話も教えてくれました。
少しずつお話をさせてもらうようになってからは、
「トレランの大会出るの?」
「どうだった?」
と声をかけてくれます。
いつもありがとうございます。
こうやって声をかけてもらえると、また頑張れます!

本当は一緒に写真を撮らせてもらおうと思っていたのに、忘れてしまいました。
残念……。
織姫山・両崖山には、まだまだいろいろな人たちがいます。
朝焼けを眺めながらコーヒーを飲む人。
ラジオを聴きながら歩く人。
展望デッキでストレッチをする人。
山頂で体操をする人。
友人とおしゃべりをしながら歩く人。
同じ山でも、過ごし方はそれぞれです。




私が織姫山・両崖山に頻繁に登るようになって、1年半。
週4回ほど、走ったり歩いたりしています。
毎朝のように顔を合わせる人たちですが、普段は「おはようございます」と挨拶するくらい。
今回、このブログをきっかけに、初めてゆっくりお話を聞かせてもらうことができました。
山で会う人には、それぞれの山との付き合い方がある。
そんなことを改めて感じました。
足利には、街のすぐそばに山がある。
織姫山・両崖山の魅力は、少し登るだけで街を見下ろせること。
印象的だった両崖山展望デッキからの朝の景色をご紹介。



毎朝ここへ来る人たちにとって、この山は、
運動する場所であり、
友人と会う場所であり、
一日のはじまりを迎える場所。
なのかもしれません。
「おはよう」からはじまる、足利の朝。
今日も織姫山・両崖山には、街が目覚める前から歩く人たちがいます。
【ライタープロフィール】
柿澤 高子
カキノミファームアーキテクツ一級建築士事務所
時々 カキノミファームのおいもさん
設計事務所を営む傍、壺焼き芋を販売
スポーツ好き、お酒も好き
トレイルランニング大好き