【探検!趣味の街 21】
タヌキ囃子でつかまえて
そういうわけで今年は、あまりかき氷を食べられなかった植野です。
なにが悪いと言えば天候が悪い!
恨めしげに空を見遣った僕が頬張っていたのはクレープ。
そう!今回はクレープの話題です。
今回ご紹介するのは、オープン1周年を迎えたばかりでありながら、すでに名店の風格漂う『ポンポコクレエプ』さん。
一度食べれば、感動!
二度食べれば、納得!
三度食べれば、もう病みつき!
絶品のクレープ、いやクレエプの世界へ皆さんを、お連れ致しましょう。
織姫神社を背にして、道沿いを歩くこと数分。
見えてきたのは【クレープと足利みやげ】の文字。

あれが目指す『ポンポコクレエプ』さんの目印。
左を向くと、そこにレトロな建物だ。
急いては事をし損じる。
いざ扉を開く前に、まずはメニューを確認。
さあさ、皆さんお立ち会い。
皆さんがイメージするクレープのメニューは何種類?
クリームとチョコ、フルーツのバリエーションに、サラダ系。
おおむねそんなところでしょう。
ところが、この『ポンポコクレエプ』さん。
「甘」と「旨」で常時25種類以上の取り合わせ。
ちょっと中身が違うだけなんて、小手先のメニューじゃございません。

私なんぞは「食事の後だから甘い物を」「お腹が空いてるから旨い物を」なんて考えながら店に行くのに、気づけば違う物を頬張っているなど日常茶飯事。
一体なぜ?
そんな疑問も甘い物、旨い物と混然一体、腹の中に収めてしまえば気にならない。

注文を受けられるのは2組まで。
待ってられないなんてもったいない。
カウンターの右手に幸せそうなお客さんがいるじゃないか。
ジウジウと焼けていく、香ばしいクレエプの皮の匂いが、鼻をくすぐる。
少しだけ待てば、ほら、あなたもあちら側。


さぁ、お待ちかね。
順番が回ってきたなら注文だ。
本日の注文は?
甘い物、旨い物。
手堅く定番。
それとも期間限定を攻めるか。
待っている間に、いろんなメニューとにらめっこ。
今日、食べられないメニューは、また来る理由にいたしましょう。
注文を受けてくれるのは店主の平塚 大輔さん。
ジウジウとクレエプを焼いているのは料理長の松本 務さん。
お二人とも足利出身の方でない。
足利の土地柄を気に入って、お店を開いてくれたってんだから驚きだ。
さらにALNICO DESIGN(アルニコ デザイン)というデザイン事務所を構えている、まさに二足のワラジ。
お店の外で見た、あのレトロな看板もデザインされてる。
つまり『ポンポコクレエプ』は飲食関係の理念を体現する場でもあるってこと。
料理長の務さんが昔からお菓子を作るのが好きだったのもあって、クレエプ屋をオープンしたんだそうだ。

料理長の 松本 務 さん(右)
私の調べによると、このお二人を目当てに、来るお客さんがいるってえのも納得だね。
このお二人がいるからこその、この世界観。
ほっこりして、ついつい色々話したくなってしまうんだ。
ただクレエプの旨いだけの店じゃあない。
全てが一つのデザインであり、パッケージてぇわけだ。


話している間に注文した物ができたようだよ。
寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。
今回の真打ちクレエプの登場だ。
失礼して、一足先にいただきますよ。
注文したのは限定メニューの『メキシコ屋台のエスキーテス』。
そんじょそこらの店では、お目にかかれない旨メニュー。

こんがり系の生地に包まれたクレエプの中からは、異国の香り。
とうもろこしのつぶつぶ食感に、チョイ辛ホットソースが食欲をそそる。
鼻から抜けるパクチーの香りは食欲そそるアクセント。
おっとチーズも出しゃばらずに、とろーりいい仕事をしているよ。
そして可愛いタヌキの包装紙に包まれたクレエプを、包装紙に傷をつけずに、そっと取り出す悦び。
クレエプを優しく包む、この包装紙もデザインされていると知ったら、無下には扱えないね。
そう、このクレエプの中にも、ちゃんと物語が隠れてる。
なんとお二人は両毛地区のクレープ店を全て制覇したそうだよ。
だからこそ、そこらじゃちょっとお目にかかれない珍しいメニューにも合点がいくね。

そして看板に書いてあった『足利みやげ』。
これも外しちゃいけない。
その名も『たヌきノおなか』という優しい味わいのパウンドケーキ。

詳しく語りたいところだが、そろそろお別れの時間だ。
ここまでお付き合いくださったのなら、ここから先はお楽しみ。
ご自身で味わってみてくださいな。

最後に皆さん気になっているでしょう。
なぜ「クレープ」ではなく、「クレエプ」なのか?
それはレトロな雰囲気の残る足利の街に合わせて、あえて「クレエプ」と書くこだわりだそう。
ありがたいねぇ。
取材側も足並みを揃えたい!
てえわけで今回はタヌキ同様、活動弁士に化けて、お届けしたってわけですよ。
飽きずにお付き合いいただけたら嬉しいね。
それではお後がよろしいようで。
【お店情報】
店名/ポンポコクレエプ
住所/足利市通6丁目3143-7
営業時間/12:00 ~ 17:00
営業日/土・日・不定
Instagram/ pompokocrepe
[メニュー・価格等は取材時点の物です]
【ライタープロフィール】 植野 弘武 (うえの ひろむ)
まちを紹介し隊「隊員」/ 足利系自作自演屋
映画/音楽/美術鑑賞、ミニ四駆、読書、園芸等多様な趣味を持つ。
美味い料理と、美酒が好き。
無闇に豊富な知識で重箱の隅を突いて回っている。
生まれてこの方、初見で名前をちゃんと読まれたことがないのが悩み。
モットーは「お呼びとあらば即、参上」