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【路地裏のスピリットVOL.1】竹内

みなさん、初めまして。
私は仕事の関係でこの春、足利にやってきました藤本憲というものです。

足利には来てまだ本当に間もないので、正直わからないことが多いですが、
探索すればするほどに興味深い街であると日々感じています。

本ブログ、【路地裏のスピリット】では、
そんな足利について何も知らない自分のことを
足利の面白くて、深い世界にまで引き連れて下さったお店を紹介したいと思っています。
よろしくお願いします!

「どうやら足利では焼きそばに ”じゃがいも” を入れるらしい…。」
住所変更をすませた市役所に置いてあったチラシから、この事実を知りました。

足利に来る前は広島にいたことから、焼きそばには目が無いことも手伝って、
通称「ポテト入り焼きそば」が気になりだした自分。

そんな自分が色々と調べてたどり着いたのが
今回、ご紹介させていただく「竹内」というお店です!

店内には、簡易なテーブル席が2つとシンプルなメニュー表があって、
とても過ごしやすい雰囲気になっています。

実のところ、「竹内」には何度か訪ねており、お好み焼きやもんじゃ焼きも食べたりしていたのですが、今回は、初心にかえって「ポテト入り焼きそば」を注文しました!

そして「はい!」と出されたのがこちらです。

早速いただきましたが、まず焼きそばが絶品!
ソースの味付けがちょうど良くて本当に食べやすいです。

そして、名物のポテト。
こちらもまず一口大にされていてとても食べやすいです。

実際に口に入れるともう本当にホクホクで甘くて美味しく、
また、焼きそばの濃い味とポテトの甘みのバランスが絶妙に合っていて箸がどんどん進んでしまいました!

足利のある栃木県南部は以前、じゃがいもが多く採れ、その影響から焼きそばにも入れるようになったそうです。「竹内」さんでは朝一からじゃがいもをふかして、ホクホクのポテトを仕込んでいるそうです。
それにしても焼きそばとポテトのバランスはすごいなと感心します...。
ごちそうさまでした!!

と、普通のお店であればここで帰るところなのですが、
完食後に気さくにも女将さんはいつもお話をしてくださるんですよね。

そしてこの女将さんとの会話が「竹内」の醍醐味だと思っています!

なにしろ女将さんは1946年生まれの76歳。
昔の足利についてたくさんのことを教えてくださり、
それが何も知らない自分からするととても面白いんです。

「昔の足利は絹織物産業が盛んで、賑わっており、
お店を開いた当時は周囲が花町で芸者さんがたくさんいたこと。
ただそれが今は衰退して町に以前のような活気がないこと。

反対に、今栄えている河南は一面桑畑だったこと。

また河北と河南を結ぶ橋ができる前は、なんと渡り船が通っていたこと…。」

どれもこれも勉強になってつい聞き入ってしまいます。

また、自分が25歳ということもあって、
今の若い世代についてや人生についてもお話してくださります。

「今の若い人は便利な時代を生きている分、苦労を知らないだろ。
だから、いろんなことして苦労した方がいい。」

終戦の翌年に生まれた竹内さん。食べられるものは何でも食べ、できる仕事は何でもしてきたそうです。そんな方の言葉は胸に染みます。ありがとうございます。頑張ります。

美味しい「ポテト入り焼きそば」を食べられるお店
というだけでなく、足利のこと (や人生のこと!?) をより知れるお店、「竹内」

女将さんが興味深い世界にまで誘ってくださります。

市内の方も、観光客の方もぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

【お店情報】
店名 / 竹内
住所 / 栃木県足利市雪輪町2501
営業時間 / 11:00〜14:00
定休日 / 基本休みなし。女将さんに用事がある時のみお休み。

【ライタープロフィール】
藤本 憲 (25)
グルメ、喫茶店、洋楽、読書 (哲学) が好きです。
もっと足利市内を探索して、情報発信していきたいと思っています!

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