【妖精のリハビリ散歩01】須永青果店
テレビを生まれてからほとんど見たことない私が、入院中に見た芸能人が散歩をしながら歩く番組を見ていいじゃん♪
と感銘を受け、自分もリハビリしながら足利の街を歩く事にした。
(妖精は2021年にコロナにかかり重症化。退院後は元気にリハビリ生活しています★)
足利美術館の裏通りから足利駅に向かって歩いていると。
「お!」
活気のある八百屋を発見。足を止め覗いて見る事に…。
そのお店は「須永青果店」と書いてあった。
入口にはご主人が笑顔で迎えてくれる。この光景こそ足利に昔からある風景だと感慨を受けた。
早速話を伺ってみる。
須永青果店の創業は昭和20年頃で、現店主が3代目須永利之さん(68歳)と優しく教えてくれた。
「昔足利は海だった」という神秘的なお話から、「寒天は体内を温めるから冬に食べた方が良い食物」。「ホウレン草は冬場の寒さに耐えようと葉を伸ばし幹に糖分を増やすから冬は甘くて美味しい」といった、様々な為になるお話をしてくれた。
そのとき、目線の下にあるドドーンと自己主張してくる「つぼやき」の文字が気になりウズウズしていた。中二病の妖精の心をわくわくさせられ、テンションアップしていた。
待ちきれない妖精はつぼやきの事を店主に聞くと、焼いてあったのは茨城産のさつまいも。そう焼き芋だった!量り売りをしていてこれがまたレトロで楽しい♪焼き芋大好き妖精は、早速購入した。
本当ならその場で飲み物の如し食べたいが、このご時世なのでお持ち帰りに。
この後帰宅して食べてみたが、ヤバすぎるくらい美味い!
冷めても美味い焼き芋に始めて出会った。ホクホク感が冷めても継続する。芯まで甘いという表現が合ってるかはわからないが、付けた感じの甘さではなく、自然の甘さが口中に広がる。でも一番感動したのは皮まで美味い所。通常皮は剥いて中身だけ食べる事が多い妖精にとって、この昔ながらの久々の焼き芋の味わいとの再会に感謝しました。
おおっと話が長くなるので時を戻します…。
それから、表に並んである陳列を見ているとかぼちゃにまず目がいきました。
かぼちゃの選び方を知らず、買物を頼まれた時、買ったかぼちゃがいつもあまり良くない妖精にとって、この機会に選び方を学ぼうと店主に聞くと心よく教えてくれました。
細かい所はあるものの、かぼちゃ選びの要点はこの3つ。
「縦線模様がへっこんでいる」「全体が黒光りになっている」「重い」
教えてもらった要点で、かぼちゃを選んでみたのだが、店主がこっちのほうが美味いよと教えてくれた。やはり素人ではなかなか玄人のような事は出来ず、かぼちゃ1つでもプロの熟練度が垣間見られ、自分のスキルももっともっと向上させなければと改めて思わされた。気合いを頂き?素晴らしい時間になりました。ありがとうございます。
ちなみにかぼちゃは電子レンジで1分位温めて切ると切りやすいそうです。須永青果店では5月末に太田の薮塚の白いかぼちゃがメッチャ美味いそうです。妖精は5月末に買いに行きます。気になった方ぜひ行ってください。
レジに向かおうとしたところで、ふと目に入ったのが「あんぽ柿」の干し柿。職業病で、すぐ裏をチェックしていると店主があんぽ柿はその昔貴重な物で、エビス様など奉納品として使われていたとの話に、歴史好きの妖精はついつい購入(笑)。
レジには年季の入った算盤で計算してくれて、これまた歓喜。渋い。とにかく渋い。いやーマジで最高のお店でした♪
リハビリ散歩最高のスタートが切れたなあと満足した妖精。足利駅まで行く予定が満足しちゃったので帰宅(笑)。
次回はどこに散歩しに行こうかな?また素敵な発見を探しに歩いて回ります。それではまた次回。
【お店情報】
店名/須永青果店
住所/栃木県足利市通2丁目15-5
電話/0284-41-2000
営業時間/10:00~18:30
定休日/日曜日
※焼き芋基準で早仕舞いする場合があります。
焼き芋期間:4月末まで
【ライタープロフィール】
泉賢一(43)
ワインショップ和泉屋の8代目店主
和泉屋住所:足利市通3丁目2777
自称ワインの妖精「イズミール」
食べる事大好きもあって、料理とワインのペアリングをこよなく愛している。
好奇心旺盛で、後先考えずに猪突猛進で突き進むことが長短所。
好きな食べ物:餃子、ひき肉、ちくわ、湯豆腐、さつまいも、人参、葉っぱ系。
趣味:無趣味(探しています)