【探検!趣味の街 06】
洒脱物語 – ひろむファッション
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そういうわけで会長のインタビュー記事に続いて2回連続登場の植野です。
普段取材する側が、取材される側になるというのは、なんだか不思議な気分です。
さあ今回は僕のターン!取材する側の記事をお届けします。
実はおしゃれも僕の趣味の一つなんですよ。
もっとも着るものに気を使い始めたのは、30も半ばを過ぎてからなんですけどね。
それまでは似合う服という概念が自分の中になくて、あまり頓着してこなかったんですよ。
でも今は洒脱者になりたいと思っていて。
今回は、そんな洒脱者になりたい僕の物語をお届けします。
洒脱者を目指していても昔はともかく、足利にこれといったお店もなくて。
確かに1面においてはそうなのです。
あくまで1面において。
でもやっぱり少し掘り下げると面白いお店があるんですよ!
地下1mが面白いのは、このジャンルでも一緒です。
ショッピングモールならともかく、知らないお店の扉を開けて中に入るというのは
なかなかハードルが高いと思うので、今回は読者の皆さんに変わって足を運んできました。
今回ご紹介するお店は2軒。
「gallery torch(トーチ)」さんと、「MARU used clothing」さん。
昨年のキタナカモールに、ご出店いただいた店舗さんです。
実を言うと2店舗を取材させてもらうというのは、昨年キタナカモールに出かけた時から、
記者が密かに温めていた企画なのです!
新作を扱っている「gallery Torch」さんと、古着を扱っている「MARU used clothing」さん。
その対比もさることながら、どちらも女性が1人で営業されているというスタイルが似ている。
僕の記者としての勘が「面白い!この組み合わせは面白いぞ!」と告げていたのです。
そこで去年のうちから水面下で取材交渉を進めて、今年最初の記事にというわけです。
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まずお邪魔したのは「gallery Torch」さん。
2022年7月15日オープンの新しいお店です。
ブランドのスタート自体も2021年9月と新しいブランドです。
松村記念館の手前、八蔵さんの並びに佇む古民家、通りに面して大きく開いた窓が目印です。
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扱っているのは「Torch」のオリジナルアイテムと、アンティークのアクセサリーや雑貨。
“百年を着こなす”というブランドイメージを体現する古いものと新しいものが寄り添い合う
素敵な空間です。
お店を切り盛りされているのはブランド「Torch」のデザイナーでもある宮本 あかりさん。
宮本さんとはキタナカモール以前から交流があって、2年前に八蔵さんで
ブランドスタートのポップアップ営業をされていた時からのお付き合いです。
ご縁というのは不思議なもので、僕の年若い親友の学校の先輩であったりもします。
そして、このブログの取材活動をはじめて初の最初から知っている取材先!
それだけで心が安らぐ(笑)
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実は「gallery torch」さんは、記者の出現率が高いスポットの1つでもあるのです。
もちろん頑張っている人を応援したいという気持ちもあるんですけどね。
居心地がいいので、友達の家に遊びに行く感覚で足を運んでしまうのです。
足繁く通って何をしているかというと、おしゃべり!(笑)
「パンツの裾上げしたよー!」とか、「こういう着こなしどうかな?」とか。
あとは普通に世間話とか。
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また作った人の想いをダイレクトに聞けるというのが「gallery Torch」さんの好きなところ。
作り手というか、デザインした人の想いを直接聞く機会ってないと思うんですよ。
デザイナーさんから、実際に売る人まで何人も入っているのが普通ですから。
でも「gallery Torch」さんでは、直にデザインした人に会って、その熱い想いを
聞くことができる!
僕の好きな言葉に「言言肺腑を衝く(げんげんはいふをつく)」というのがあって
“熱い思いの込もった言葉が、聞く人の心に染みる”という意味の言葉です。
宮本さんの言葉は、まさにこれでアイテムの説明をされると、いつもそこにストーリーがあって
「その物語に自分も参加したい!」って思うんですよ。
取材の折に宮本さんから伺ったのは、ご自身が工芸をやられていたので
「服も工芸の一部として捉えている」ということ。
工芸の一部として作者の想いが伝わること、使う人によって新しい命が生まれて、
新しい息遣いが生まれることをイメージしているとのこと。
その物語に参加したくなるんです!
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これも取材の時に教えていただいたんですが、足利という土地の強み。
他の土地だと企画しても、その後の制作の過程で、どこか別の町に出さないと
いけないそうなんですね。
でも足利は、この町だけで完結することができると。
それはこの街の魅力だと教えてもらえて、目から鱗が落ちました!
さすが繊維の町の名は伊達ではありません。
「Torch」さんでは、良いものを作れるならば足利だけに拘らないそうですが、
そういったポテンシャルを秘めた街のブランドであることは、やはり魅力です。
こういうことをもっとこのブログを通して、発信していけたら良いなと思いました。
街の外の人だけではなく、この街で暮らしている人たちにも!
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それとこれは宮本さんにも話していない、記者のここだけの話なんですが
前々から「Torch」さんのアクセサリー気になって仕方がないのです。
具体的にいうとリング(指輪)。
僕はピアスはしているんですけど、あまり装身具って好きでなくて。
ガチャガチャと色んな物を着けていると、うるさいイメージがあるんですよね。
でも、あのリング素敵だなぁ、と「gallery Torch」さんへ行くたび
心の中では涎を垂らしているのです(笑)
でも無くしそうだし、使いこなせる自信がないしと逡巡し続けています。
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ちなみにアンティークアクセサリーは、実際に百年を経ている物もあるそうですよ。
とても細かい細工などは目を見張るものがあります。
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ぜひ読者の皆さんも、足利発の素敵なブランド、そしてデザイナーさんの熱い想いに触れに
「gallery Torch」さんへ足を運んでみて下さい!
取材と称してこれからの新商品の情報も、こっそり教えてもらったのですが、
それはまた別の話。
続いてご紹介するのは「MARU used clothing」さん。
「gallery Torch」さんから市立美術館の方へ歩いて行って線路を越えると、
その先におしゃれで清潔感のある小さなお店があります。
そこが目指すべき目的地です。
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こちらの「MARU used clothing」さんも水面下の取材交渉のために、
このところ足繁く通っていたのです。
「はじめまして」がキタナカモールでのことだったので取材のために、
まずは関係作りからだ!とライターっぽいことを思い立って(笑)
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「MARU used clothing」さんもオープンは2020年8月20日と若いお店。
冒頭にも書いた通り店長の岩丸 真理子さんが、お一人で切り盛りされています。
店長の岩丸さん雰囲気が柔らかくて、とっても接しやすい方なのです。
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「gallery Torch」さんもそうなのですが「MARU used clothing」さんにお邪魔すると
いつも思うのが、やっぱりお店の雰囲気ってやってらっしゃる方と一致するな、ということ。
「gallery Torch」さんはモードな雰囲気の中にも、人の温もりを感じるんですよね。
「MARU used clothing」さんは、とてもフレンドリーでとっつきやすい。
取材の時にお話を伺ってみると、居心地の良さを心がけていらっしゃるとのこと。
確かに岩丸さんと話し込んでいて、あっという間に時間が過ぎていたということが
よくあります(笑)
お店の雰囲気を楽しんで欲しいともおっしゃっていて、お話ししていると
中にいる人も、そのお店の魅力の一つなんだなと気付かされます。
そしていつお会いしても、とってもおしゃれ!
やっぱり古着を着こなせるというのは、おしゃれ上級者だな!と舌を巻きます。
でもおしゃれな人特有の近寄り難い感じはなくて、ついついお店のドアを開けて、
顔を見たくなってしまうのです。
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正直にいうと、僕はこの歳になるまで古着というものに、ほとんど接してこなかったので、
敷居の高い印象があったんですよ。
古着屋さんは、おしゃれ上級者が行くところってイメージがあって。
初めてお店にお邪魔した時には毎度のようにガッチガチになっていたんですけどね(笑)
でもとってもフレンドリーに受け入れてもらえて、たくさんいろんなお話もさせてもらえて
古着屋さんに対して勝手に抱いていたイメージを刷新してもらえました。
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そして今回の取材で教えてもらったのは、古着の魅力。
そこはライターとして調査してなかったのかよ!という話ではあるんですけど(笑)
やはり餅は餅屋、専門家から話を聞くのが一番です!
まず教えてもらったのは古着は一点物だということ。
そこでしか出会えない宝探しのようなものだと。
量販店ならどこへ行っても同じものが買えるけど、古着はそこのお店でしか
出会えない一期一会がある。
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それに人と被らないという利点もあるそう!
これはなかなか大きなメリットです。
ユニ被り(ユニクロの服が他人とかぶること)という言葉があったように、
偶然他人と同じ服を着ていると、ある種の居心地の悪さを感じることがあります。
古着にはそれがないと。
すごい!おしゃれな人が熱中するわけだ!
そして古着には一着一着、それぞれにバックグラウンドがあるということ。
新作を扱っている「Torch」さんでも感じたことですが、
古着にもそれぞれの持ち主によって彩られた物語がある。
確かにこれは心惹かれます!
それに時代を経てきたものであるから、その時代背景を知ることも楽しみのつだそう。
僕の主戦場の一つである映画にも通ずるところのある話です。
その物語が作られた時代であるとか、舞台設定の時代を知ることで、より深く作品を
楽しむことができますからね。
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それぞれの持ち主のもとで成長して、違う物語を背負って成長するって
人間と同じだなって思います。
それが古着の良さなのか!と、またしても目から鱗が落ちました。
まっさらな新品を自分で育てていくというのも楽しいものだと思いますが、
バックグラウンドに思いを馳せると、その人ごとの感性で選ぶ、
また違った楽しみがありますね。
目の前で新しい扉が開きかけてる。
また一歩、洒脱者に近づけているかも!
なるほど古着はおしゃれ上級者のものなどと、一括りにできない奥深さがあります。
どうも僕は性格が技術屋肌なので、そういう奥深いものが目の前にあると
首を突っ込みたくなる性分なのです。
俄然、興味が湧いてきました!
僕もその物語を見つけたいと思います。
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他にも小物類も充実していて、あれもこれもと目移りするものばかりです。
記者自身、キタナカモールの時に、あれもこれもと目移りしている八蔵店主を
目撃したという実例があります(笑)
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今はレディースアイテムが中心とのことですが、これからはメンズアイテムも
増やす予定との嬉しい情報!
ちなみに買い付けはご自身で一点一点商品を見ての仕入れと、アメリカからも
知人の方を通じて仕入れをされているそうですよ!!
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とってもセンスの良いアイテムが揃っているので、ぜひあなただけの1着を探しに
お店のドアを開けてみてください!
SNSでもアイテムの情報を発信されてるので、そちらも要チェックです!
なお写真のアイテムは取材時点の物なので、掲載のアイテムが無い場合もありますので、
ご注意ください。
古着は1点物であることを、お忘れなく!
どちらの店舗さんも記者は脅威の出没率を誇っているので、
もしかしたら入り浸っている僕を発見できるかも!
その際は「ミッドタウンのブログ見たよ!」と、声をかけてください。
特に何のサービスもできませんが(笑)
「後楽園ゆうえんちで僕と握手!」的な感じで。
会長の記事では話しそびれましたが「ミッドタウンのブログを読んで来ました」と、
取材先のお店で言っていただける方が増えるのがライターとしての僕の野望です。
最後に手前味噌でありますが、取材当日の記者の服装。
せっかくなのでということで、足利縛りでコーディネートしてみました。
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「Torch」さんのガウンにパンツ。
首に巻いているのは「Torch」さんで購入した足利製手織りストール。
頭には足利市非公認キャラクター『海驢ガ(あしかが)』のデザインされたキャップ。
さらに背中に「八蔵」バッグと、手に「Guest House わ家」のトートバッグ。
まさに足利ストロングスタイル!
洒脱者っぽさを演出できているだろうか・・・。
これがやりたいばかりに、同行してもらった鶴見記者に無理を言ってストリートスナップ風の
写真を撮ってもらいました(笑)
他にも今回の写真は、ほぼ鶴見記者が撮ってくれました!
この場を借りて、お礼を述べておきます。
素敵な写真をありがとう!
お忙しいなか取材のために、お時間を割いて頂いた「gallery Torch」さんと、
「MARU used clothing」さんにも、改めてお礼を申し上げます。
本当はここに書ききれない、いろいろなお話をお二人からは聞かせてもらったんですが、
泣く泣く取捨選択させていただきました。
伝えきれていないのは記者の力不足です。
どちらもとても素敵なお店ですから、行かないなんてもったいない!
足利の知られざる一面を、知ることができますよ!
(※取材のためマスクをしていない写真がありますが、撮影時以外はマスクを着用しています)
【お店情報】
① gallery Torch
住所/栃木県足利市大門通2381
電話/0284-64-7316
営業時間/金・日 11:00 〜 18:00 , 土 11:00 〜 16:00
定休日/月・火・水・木曜日
Instagram/_torch_ashikaga
② MARU used clothing
住所/栃木県足利市通2-7-6
営業時間/12:00〜17:30
定休日/不定休
instagram/maru_used_clothing
【ライタープロフィール】
植野 弘武 (うえの ひろむ)
イズミヤ映画部「部長」/まちを紹介し隊「隊員」/“足利の”ミニ四ファイター
映画/音楽/美術鑑賞、ミニ四駆、読書、園芸等、多様な趣味を持つ。
美味い料理と、美酒が好き。
無闇に豊富な知識で重箱の隅を突いて回っている。
生まれてこの方、初見で名前をちゃんと読まれたことがないのが悩み。
座右の銘は「人は流れに乗ればいい。だから流れに乗ってみる」。